スタジアムによって違ってもOK?サッカーコートの広さを紹介!

ぴりおだ(@perilog00)です。

サッカーコートって、スタジアムによって大きさが違うって聞いたけど、そんなことあるのかな?

今回は、こんな疑問について紹介します。

なお、先に結論をお伝えすると、

  • サッカーコートのサイズの違いは、ルール上はOK
  • W杯などは、FIFAが決めたサイズで実施される
  • FIFA推奨サイズでないスタジアムも存在する

となります。

詳しく、見ていきます。

サッカーコートとは?

「フィールド」や、「ピッチ」と呼ばれることもあるサッカーコート。

各部の名称は、次のようになっています。

サッカーグラウンド各部の名称

サッカーコートのサイズとは、上の図で赤で示してある2つのラインの長さのこと。

つまり、

サッカーコートのサイズ

タッチラインの長さ × ゴールラインの長さ

になります。

サッカーコートのサイズは、すべて同じとは限らない

サッカーコートのサイズは、「サッカー競技規則」の中で公式に定められています。

「サッカー競技規則」とは国際的に定められたサッカーのルールで、FIFAに加盟している組織はすべてこれに従わなければなりません。

ただ、ここで規定されているサッカーコートのサイズ、1メートル単位できっちり決められている、というわけでもないんですよね。

サッカーコートのサイズ
  • タッチライン:90~120m
  • ゴールライン:45~90m

上記の通りで、タッチラインで30m、ゴールラインに至っては45mとかなりの幅があります。

国際試合はもう少し厳密

国際試合になると、もう少し厳密にはなります。

が、幅があるという点では変わりなし。

国際試合のコートサイズ
  • タッチライン:100~110m
  • ゴールライン:64~75m

この他に「タッチラインは、ゴールラインより長くなければならない」という条件はありますが、基本的にはこの範囲に収まっていれば、ルール上、コートサイズに問題はないということになります。

そのため、

スタジアムによってコートのサイズが異なっても、ルール上はOK

ということになるのです。

FIFA推奨のコートサイズは105m×68m

公式で決まっているサッカーコートのサイズには、幅があると紹介しました。

しかし、実はこれはFIFA(国際サッカー連盟)が定めたものではありません。

FIFAは、ワールドカップやオリンピックでのサッカーコートのサイズを、

105m×68m

と定めています。

そのため、

W杯なのに、会場ごとにコートの広さが違う……

というような事態になることはありません。

そして、日本でもこれに合わせて、国内で行われる国際試合や全国規模の大会では、コートのサイズを105m×68mとすることが決められています。

日本国内での国際試合および国民体育大会等の全国的規模の大会での競技のフィールドの 大きさは105m×68mとする(1985年11月21日理事会決定)。 なお、FIFAは、ワールドカップ、オリンピック等の競技のフィールドの大きさを105m×68mと定めている。

引用元:日本サッカー協会「サッカー競技規則」

Jリーグのコートサイズも105m×68m

Jリーグでのコートの広さはどうなっているんだろう? やっぱりスタジアムによって違いがあるのかな?

違いは、ありません。

Jリーグは「Jリーグスタジアム基準」の中で、コートの寸法が「105m×68m」であることを、かならず具備しなければならない条件としているからです。

(参考:Jリーグ公式サイト「Jリーグスタジアム基準」

105m×68mは、FIFAの定めているサイズと同じ。

つまり、Jリーグはワールドカップと同じ広さのコートで行われているということになります。

海外では、105m×68mでないスタジアムもある

ワールドカップで使用されている大きさであることから、105m×68mはサッカーのコートサイズの一つの基準であり、主流となっています。

しかしながら海外には、そこから外れたスタジアムも存在しています。

スタジアムサイズ
アンフィールド101m×68mイングランド
スタンフォード・ブリッジ101m×68mイングランド
エスタジオ・ド・マラカナン110m×75mブラジル
スタッド・ド・フランス119m×75mフランス

かつてのイングランドには、105m×68mでないスタジアムがもう少しあったのですが、現在は減っています。

コートのサイズを決めているのは、国際サッカー評議会(IFAB)

「サッカーコート(フィールド、ピッチ)のサイズを決めているのは、FIFA(国際サッカー連盟)ではない」ことは、先ほどお伝えしました。

ではどこが決めているのかというと、国際サッカー評議会(IFAB)という組織です。

国際サッカー評議会

国際サッカー評議会(IFAB)は、サッカーのルールや重要事項を決めている組織です。

前述の「サッカー競技規則」を制定しているのも、国際サッカー評議会です。

構成メンバーはFIFAとイギリス本土4協会(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)

イギリス本土4協会が特別扱いなのは、国際サッカー評議会自体が元々この4協会によって発足した組織だからです。

FIFAよりも早い、1886年に発足しています(FIFA設立は1904年)。

ただ、現在はFIFA4票、イギリス本土4協会がそれぞれ1票ずつという票数なので、どちらか片方だけで何かを決定する、ということはできないようになっています。

少年サッカーのコートサイズは、大人の約半分

大人のサッカーのコートサイズは、大体わかったよ。ところで、少年サッカーの場合はどうなってるんだっけ?

少年サッカーの場合、コートサイズは大人用とは異なります。

というのも、少年サッカーの場合、競技人数が11人ではないからです。

少年サッカーの主流は8人制

日本における少年サッカーの主流は8人制です。

 日本サッカー協会(JFA)では、サッカーをプレーしているすべての子どもたちに 試合に出場する機会を与え、試合を通して選手として成長する機会を与えるために、「8人制サッカー」を導入することにしました。仲間と練習しているメンバー全員が試合に出て、試合を通して練習で身につけた技術や戦術を試してみる。試合の中で見つけた課題を練習してみる。このことが何より子どもたちを成長させることになります。

日本サッカー協会『8人制サッカー競技規則』より

全日本U-12サッカー選手権大会(旧称:全日本少年サッカー大会)も、2011年から8人制の大会になっています。

8人制サッカーのコートサイズは68m×50m

8人制サッカーのコートサイズは、68m×50mです。

これはFIFA推奨の11人制のコートサイズ105m×68mの、約半分に当たります。

11人制のサッカーコートが1面あれば、8人制のコートが2面取ることができる、ということですね。

なお、このコートサイズは、日本サッカー協会(JFA)によって決められたものになります。

8人制は何歳まで?

「全日本U-12サッカー選手権大会」の名称からも明らかな通り、対象は12歳以下です。

つまりは小学生までですね。

中学生以上は11人制が主流となりますので、「サッカー競技規則」に従うことになります。

ラグビーとサッカーのコートは、ほぼ同じ広さ

プレーするエリアはサッカーの方が広い

コートの大きさでサッカーと比較されることの多いのが、ラグビー。

国際試合におけるプレーエリア(ラグビーでは「フィールドオブプレー」)のサイズ規定は、次のようになっています。

サッカーラグビー
タッチライン105m100m
ゴールライン68m70m

面積にすると

  • サッカー:105m×68m=7,140平方メートル
  • ラグビー:100m×70m=7,000平方メートル

となり、サッカーの方がやや広いです。

「インゴール」まで加えると、ラグビーの方が広くなる

一方で、ラグビーのコートには「インゴール」というエリアもあります。

詳細は、こちらのラグビー競技規則を参照していただきたいのですが、大雑把にいうと「ゴールラインの外側の、選手がボールを置くエリア」と考えておけばよいでしょう。

インゴールは、タッチライン側の長さ(タッチインゴール)が

  • 6~22メートル

と規定されていますので、最も短い6mを採用したとしても、

(100m+6m×2)×70m=7,840平方メートル

となり、サッカーの7,140平方メートルを上回ります。

サッカーコートのサイズ:まとめ

本記事では、サッカーコートのサイズについて紹介しました。

  • サッカーコートのサイズの違いは、ルール上はOK
  • W杯などは、FIFAが決めたサイズで実施される
  • FIFA推奨サイズでないスタジアムも存在する

「サッカー競技規則」では、一定の幅を持って規定されているコートサイズですが、

実質的にはFIFAが推奨している105m×68mが公式サイズ

と考えておいてよさそうです。

ワールドカップやオリンピック、国内ではJリーグもすべてこのサイズを採用していますからね。

海外でも、改修などのタイミングでこのサイズに合わせるところが増えているようです。

今回、以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

アニメとサッカーを見るのが好き。
累計視聴数は400本を超えていて、今も増え続けています。

作品を見て、感じたこと、考えたことを書いています。