『DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION』レビュー|「あの作品」の影がちらついて仕方がない

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今回は、『DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION』(2013年 bridge)を取り上げます。

本作のレビュー
  • 「あの作品」と似ている?
  • 「スクラップ&ビルド」の物語
  • 「死に顔動画」の効果

タイトルに「2」が入っているので、「『1』も存在するのかな?」と思った方もいるかもしません。

ですが、『DEVIL SURVIVOR the ANIMATION』という作品は存在しません。

「2」が付いているのは、原作となったゲームのタイトルが「デビルサバイバー2」だからです。

ゲームの方には「1」が存在しています。タイトルは「女神異聞録デビルサバイバー」。

どちらも初めはニンテンドーDS用のソフトとして制作され、のちに追加要素を加えた3DS用のソフトとしても発売されました。

(「デビルサバイバー2」の3DS版タイトルは「デビルサバイバー2ブレイクコード」)

ジャンルはシミュレーションRPGだったようです。

私自身は原作ゲーム未プレイです。

ただ、

  • 同じ制作会社(アトラス)のゲーム「ペルソナ4」のアニメの印象が良かった
  • 監督が「ペルソナ4」のアニメと同じ岸誠二さんだった

というのが、視聴の動機になりました。

「ペルソナ4」も原作ゲーム未プレイで見たのですが、キャラクターの個性がしっかりしており、音楽も良く、ミステリー仕立てのストーリーも楽しめる作品でした。

ただ、実際に見始めてみると「ペルソナ4」との類似性はほとんど感じませんでしたね。別のゲームなので、当たり前と言えば当たり前なのですが。

その代わり、頭には、まったく別の作品が浮かんでいました。

『デビルサバイバー2』概要

DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION

放送2013年
話数全13話
制作bridge
原作デビルサバイバー2
(ATLUS)
監督岸誠二
キャスト神谷浩史
岡本信彦
内田彩
諏訪部順一

デビルサバイバー2』は、普通の高校生久世響希(ヒビキ)が、ある事故に巻き込まれたことをきっかけに悪魔を召喚できるようになるというところから始まる物語です。

召喚した悪魔を使って戦う相手は、侵略者セプテントリオン。ヒビキが能力を獲得したのと同じ日に、1体目が出現しました。

国防組織ジプス(JP’S)から、

「セプテントリオンは、世界を崩壊させるために出現した人類の敵である」

と知らされたヒビキは、ジプスに参加。同じように悪魔を召喚できる仲間たちとともに、セプテントリオンと戦うことになります。

『デビルサバイバー2』レビュー1:「あの作品」と似ている?

DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION』を見ていて頭から離れなかった作品というのは、

新世紀エヴァンゲリオン

です。

非常に似ている部分が多い、と感じました。

セプテントリオンと「使徒」

セプテントリオンとは、ラテン語で「北斗七星」を意味する言葉です。

侵略者セプテントリオンもその名の通り全部で7種が存在。名前もドゥベやメラクといった、北斗七星を構成する星から取られています。

そしてこのセプテントリオンが、『エヴァンゲリオン』の使徒によく似た特徴を持っているのですね。

主な類似点は、次の通り。

  • 出現は1種類ずつ(1日1種類)
  • 無機物を思わせるデザイン
  • コミュニケーションは基本的に不可能
  • 味方組織の重要拠点を直接狙うタイプが存在
  • 複数出現し、同時撃破が必要なタイプが存在
  • 迎撃困難な高高度に出現するタイプが存在

しかもこれだけに留まらず、

人型で、人間との対話を試みるセプテントリオン

まで登場してきてしまいます。

エヴァンゲリオン』で言うところの、渚カヲルですね。

ここまでやられてしまうと、もはや思い出すなという方が無理な話です。

見ている間中、『エヴァンゲリオン』の影がちらつきまくっていました。

カット、シーンが似ている

「セプテントリオンと使徒」以外に、カットやシーンでも『エヴァンゲリオン』を思わせるところはありました。

わかりやすいのは、こんなところでしょうか。

  • セプテントリオンに突破される階層の状況(第3話)
  • 夕方の電線(第4話)
  • 夕日を望む橋で言葉を交わすヒビキとアルコル(第8話)

アニメに罪はない?

ただ、『DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION』は、ゲームのアニメ化作品なんですよね。

これらの類似点が原作ゲーム由来であるとするなら、少なくともアニメ版には罪がないと言えるかもしれません(似ていることが罪というわけではないですが)。

原作ゲーム未プレイで、アニメで初めて『デビルサバイバー2』を知った立場からすると、『エヴァンゲリオン』の影が頭から離れない作品であることは間違いなかったのですが。

『デビルサバイバー2』は『エヴァンゲリオン』の焼き直しに過ぎないのか

これは、明確に違うと思います。

類似を多く感じたのは確かですが、『エヴァンゲリオン』の焼き直しではありませんでした。

違いは数多ありますが、目立ったところは「滅びの試練にどのように立ち向かっているか」だったと思います。

  • エヴァンゲリオン』 :パイロットがエヴァンゲリオンに搭乗して使徒と戦う
  • デビルサバイバー2』:召喚した悪魔を使役してセプテントリオンと戦わせる

デビルサバイバー2』では、戦うのはあくまで召喚された悪魔なんですよね。

この点が、人間自身の力で試練に抗う(使徒と戦う)『エヴァンゲリオン』とは大きく異なっています。

他にも違いはもちろんありますが、『デビルサバイバー2』という作品の特徴を考えると、この点が一番目立つところだと思います。

『デビルサバイバー2』レビュー2:「スクラップ&ビルド」の物語

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デビルサバイバー2』は、スクラップ&ビルドの物語でした。

セプテントリオンの出現によって世界は一度崩壊し(スクラップ)、セプテントリオンの撃破によって再び構築(ビルド)されるからです。

ヒビキとヤマトの確執

「セプテントリオン後の世界」に大きな影響を与えたのが、

  • 「強者だけが生き残るべき」と考えるジプス局長峰津院 大和(ヤマト)
  • ヤマトの実力主義に反発する主人公ヒビキ

という考え方の違う両者の存在でした。

「セプテントリオン撃破」という点において、ヒビキとヤマトは一致していました。

そのため共闘は可能だったのですが、根底にある思想の隔たりは大きく、二人の関係はやがて対立へとつながっていきます。

再び構築される世界は、個人の思いが強く現れるものでした。

そのため、この対立の結果がそのまま反映されることになりました。

『デビルサバイバー2』レビュー3:「死に顔動画」の効果

デビルサバイバー2』の特徴的な設定の1つに、「死に顔動画」があります。

「ニカイア」というサイトに登録すると、友人・知人の死に際の動画が送られてくるというのがその内容。これだけ聞くとただの悪趣味な冗談ですが、問題は「死に顔動画」に予知の要素が含まれているという点です。

「死に顔動画」で見せられた出来事は、近い将来に実際に発生してしまうのですね。

ただし、すべてが動画の通りになってしまうわけではありません。そのため、死の運命を回避することも可能です。

死の予言はあまり重要ではない

死に顔動画が回避できるようになっているのは、おそらく原作ゲームの設定でしょう。

ゲームであれば、プレイヤーの選択次第で死が回避可能、という要素を取り入れることができますからね。

一方、小説や漫画、アニメのような、読者に選択権のない物語では、逃げ道のある死の予言はあまり重い意味を持たないことが多いんですよね。

最終的に避けられることが、初めから見えてしまうからです。

緊張感を高めることに成功

ただ、本作DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATIONでは、その点が少し違っていました。

死に顔動画によって、物語の緊張感を高めることに成功していたと思います。

理由は、序盤に回避の失敗を見せたことですね。

対象となったのは原作ゲームの主要キャラクター(と思われる)人物で、この先ヒビキたちに深く関わっていきそうに見えたのに、あっさり命を落としてしまいました。

この少々意外な展開によって、「死に顔動画」の重みはぐっと増していました。

原作ファンはどう思ったか

しかし一方で、原作の主要キャラクターの一人を簡単に退場させてしまうのは、ゲームのファンが見たらどう感じるのだろう、とも思いました。

原作ゲーム未プレイの私からすると、退場させられた登場人物の印象は薄く、脇役の一人だったようにしか見えませんでした。

原作の主要登場人物の一人だということは、後で調べて知ったくらいです。

そしてこれは他の登場人物にも同じようなことが言えました。

一部を除いた原作の主要登場人物の扱いに、ややぞんざいなところがあったかな、という印象は受けました。

  • 原作の主要登場人物が多い
  • 1クールの短い作品

ということを考えると、仕方なかったのかもしれないですけどね。

原作ゲームのファンの方には、不満が残るものだったかもしれません。

『デビルサバイバー2』レビュー:まとめ

本記事では、『DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATIONについて書きました。

  • 『エヴァンゲリオン』と似ている?
  • 「スクラップ&ビルド」の物語
  • 「死に顔動画」の効果

本作は、『エヴァンゲリオン』の影がちらついて仕方がない作品でした。

エヴァンゲリオン』に似ている作品は他にもたくさんありますが、その中でも本作は要素が多めだったように思います。

まだ見たことがないという方は、ぜひそのあたりを自分の目で確かめていただきたいですね。

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最新情報

本記事の情報は、2022年6月1日時点のものです。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

今回は、以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

アニメとサッカーを見るのが好き。
累計視聴数は400本を超えていて、今も増え続けています。

作品を見て、感じたこと、考えたことを書いています。